1000回潤んだ空の話

今日はバンドリの話題なのでバイクの話題目当てでいらっしゃっている方はスルーしてくださいませ。

Twitterにだらだら書こうかと思ったけどそういうのは気持ち悪いので掃き溜めのブログに書きます。

 

 

今回は2月1日発売のバンドリ、アニメ主題歌シングル”ときめきエクスペリエンス”のC/Wである”1000回潤んだ空”について思ったことなどをとりとめがない感じに、雑に書かせていただきたいと思います。

 今年の1月21日よりアニメが開始したBanG Dream!こと通称バンドリ!

よく知らない人に説明すると、アニメけいおんのように女子高生がバンドを組んであれこれする青春モノで、キャラを演じている声優さんがラブライブのようにアニメを再現して実際に楽器を演奏するという作品です。

声優なのに楽器を演奏、時代はここまで来てしまった。もはやなんでもありだ。

上記のような説明は的を射ているが、あまり好きではないです。

 

私自身、バンドリとの出会いは遡ることおよそ2年前。

響という声優事務所所属の寺川愛美こと愛美さんがバンドやります!という話を聴いてちょっと興味があったが内容はよく把握しておらず、いままでやっていたソロ活動じゃなくて新しく誰かと組んでバンドデビューするのかな程度に思っていました。

ミルキィホームズが好きなので響界隈の活動はちょいちょい耳にします。

が、そうではなくて1stライブのレポートを読むと、愛美さんと同じくミルキィフェザーズとして活動していた伊藤彩沙さんと新しく所属した西本りみさんをバンドに加えて、ブシロードの企画として2次元と3次元がクロスするどうやら新たなコンテンツらしいとのこと。

こりゃうかうかしてらんねえとブシロオタクの友人を殴ってチケットをドロップさせてラブライブ劇場版公開(2015年)2日目にあった幕張のファンミーティングを途中で抜けて、新宿に駆けつけたのが2ndライブ。あの時のことはよく覚えています。

※帰りにゴールデン街の凪でラーメン食べたのも覚えてる。

 

そんな昔話は公式HPで補完して頂くとして。

bang-dream.com

 

今年から始まったアニメバンドリ!ですが、実は以前から月刊ブシロードにて連載されていた小説があります。

 

BanG Dream! バンドリ

BanG Dream! バンドリ

 

 

さきほど2ndライブがあったのがラブライブ劇場版が公開された2日目と書きましたが、実は一度リファインして去年(2016年)の4月に仕切り直した1stライブを行っています。

アニメ化に向けてキャラのビジュアルや性格、成り立ちが変更されたんですね。

既にアニメをご覧になられている人は主人公の戸山香澄が傍若無人暴走特急キャラクターみたいな捉え方をされていると思いますが、小説版は歌が好きだったけどそれがきっかけでいじめられてしまって、引っ込み思案で、友達がいなくて後ろ向き。

これがアニメ化前の戸山香澄です。

キーボードの市ヶ谷有咲の企みで香澄はギターを持ち、バンドを始め、数奇な運命に導かれながら色んな過去や想いを各々に秘めたメンバーが集まる。

 

それが夢を撃ち抜く物語。

この小説を読んでいたから先日の2ndライブで初披露した”1000回潤んだ空”の歌詞がちょっと昔のBUMPみたいな(最近は知らん)、そのままの物語を謳ったような歌だな、すごいやばい(語彙力失せた)と思い、今回の主題歌CDのカップリングに収録されると聞いて心待ちにしていたものです。

しかしアニメが始まってみると戸山香澄は底抜けに明るく、始まりの歌詞と全然リンクしないのです。

素顔の自分見せないようにしてた

制服の袖キュッと握って笑った

「おはよ」って今日もうまく言えるのかな?

アニメをご覧になっている方はこれが戸山香澄自身の事を歌っているとは思えませんよね?

小説版の彼女ならリンクするのですが、始まった物語はそうじゃない。

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戸山香澄はその素顔まま、物怖じもしない、誰とでも友達になれるような明るい子でした。

 

その反面1話の終盤、誘いの手紙を眺めながらライブハウスに入ることをためらう、山吹沙綾がいます。

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小説版での彼女は以前バンドを組んでいたが、大事なライブの日に家族の不幸があり駆けつけること叶わず、その責任感からバンド活動辞めます。

アニメ版では家族は健在だし、定時制ではなく香澄たちと同じ学校に通っています。

だが、1話の終盤や2話で有咲のクラスに訪れた時に隠れるような仕草を見せている。

アニメ後のキャラ設定でも”中学時代にガールズバンドをやっていたようだが…”との記述がある通り、小説版のように何かしらの事情がありバンド活動を断念しているのでしょう。

1000回潤んだ空の歌詞はそんな彼女の心情を歌っているのではないか、と今はとれます。(勝手にそう思っているだけですが)

STAR BEAT!〜ホシノコドウ〜”より静かに始まる1000回潤んだ空。

最初は全くドラムが乗ってきません。

戻らないと決めた時計の針が溶けてゆく

「仲間だね」と手を取る人がいる

ダメだよまだ泣いちゃ…!

始まってない

 このフレーズが終わってやっとかすかにシンバル(ドラム詳しくないので正確ではないかも)の音が乗ってきます。

やっぱ誤魔化せないよこの想い

1,000回潤んだ空だってさ

でも…それでも昇る 朝日の向こう側に

大好きを叫びたいよ…!

このフレーズを待って1番が終わると1000回潤んだ空はドラムも本格的に鳴り始めます。

山吹沙綾が合流するんです。

これに気づいた時に

上松さんすげえええええなああああああああ!!!!!!

って。

この曲だけは作詞が中村航先生ではなく作詞作曲ともに上松さんなんですね。

歌詞のみならず、音というか楽器でも心情を描写しているんじゃないかって勝手な妄想ながら思った時は改めて鳥肌が立ちました。

これは山吹沙綾の物語を歌っているんじゃないかと。

ねぇ…踏み出せないこんな私でも夢見ていいのかな?

Yes,it’s“Bang Dream!

1000回潤んだ空の一番好きなフレーズです。

夢見ることを止めてしまった山吹沙綾はどうやってもう一度スティックを握るのか。

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ブシロード謹製アニメだから大して期待してなかった(めっちゃ応援してますよ?)バンドリですが、”1000回潤んだ空”をきっかけに期待値がかなり上がりました。

 

というお話です。