BanG Dream! 3rd☆LIVE Sparklin’ PARTY 2017!の話

バイクのために始めたブログですが今しばらくバンドリのお話にお付き合いいただくか、続きを読むのボタンを押さずにスルーしていただけたら幸いです。

 

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2月5日に行われた”BanG Dream! 3rd☆LIVE Sparklin’ PARTY 2017!”に行ってきました。

バンドリのワンマンライブもリニューアル後やっと3回目。始まった頃は2ヶ月スパンでライブをやっていた感覚なのでやっと3rdか、という気分です。

プロの詳細な記事もありますが、素人ばりに2年ほど追い続けてるバンドリのリアルコンテンツに対してライブを通して思う所をとりとめもなく書いていこうかなと思います。

news.mynavi.jp

 

前回のライブではアニメ前ではあったがサプライズでOPを先行演奏することもなく終わり、今回はどうしてもOPEDを準備して持ってこなければならなかった分、直前インタビューからも読み取れる不安はメンバー各々に若干プレイにも出ていたかなと思うところでした。

セトリを見ればわかるところでもありますが、特に大橋彩香さんは他の仕事も忙しく自ら準備不足とライブ中でもコメント。

ただ、それは演奏が駄目だったということではなく引き出しが増えていなかったというだけでメンバーは着実に進歩しているなと強く感じます。

 

ポピパメンバーの成長

ベースの西本りみさんはもう俺の耳では何がミスなのかわからない安定したプレイとテクニック。あのかわいい性格からは想像もつかぬテクニシャン。でも演奏が終わったらベースをギュッと抱いているのは本当にかわいい。

リードギター大塚紗英さんはワンマンになってテンションが上ってくると本当に楽しそうにプレイするのは勿論、ティアドロイントロ前のワウも超絶かっこよく今回のライブでもファンが増えたこと必至。

ドラムの大橋彩香さんはアニメのレギュラー本数もさることながら、他コンテンツでも重要な役割をやられているのに、バンドリにおいても安定したパフォーマンスを魅せてくれることにただただ感嘆するばかりです。

キーボードの伊藤彩沙さんは今回は特に音の量が増えてました。まだまだ不安なところはあるけれども、未経験からここまでやってきていることにいつも目頭が熱くなります。おはあやさ!今日もがんばりん!

ギター&ボーカルの愛美さんは今回は何故か歌詞とちりが多かったものの(ギターも弾いてるから大変だよ)、香澄らしい声をどんどんモノにしてきていて、ソロ活動やミリオンライブのそれとは全く違う佇まいをしっかり身に着けてバンドリでの自分を掴んできているなと切に感じます。

 

しかし今回のライブは大きな違いがあったんです。

 

相手はプロだから、という言い訳なんて通用しない

前々より発表されていたバンドリのスマートフォン向けゲーム。

bang-dream.bushimo.jp

こちらの方ではPoppin’Partyのみならず同世代のガールズバンドたちも登場する世界観となっております。

※アニメには登場しないとのことでしたが先日喋らないモブ扱いで登場。

その中で唯一発表の時に衣装が用意されたのが”Roselia”というガールズバンドでした。

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こんなこと言うのもアレですが、Voを筆頭にブシロードに縁のある声優で固められていたのでいつか生演奏するかもしれないなと発表時に思い、各メンバーの経験を検索して調べたことがあります。

ddnavi.com

――趣味は「読書、映画、エレキギター」と幅広いですが、今でもはまっていることは。

工藤:最近はエレキギターにいっぱい触ってます。大学生の頃によく触ってたんですけど、一時離れていて。

seigura.com

ドラムガールに憧れてスネアドラムへ。スネアがない曲でもアレンジを変えて叩いていました。 

 ※これはあまり経験にならないかな

遠藤ゆりかさんのギターは界隈では有名(それでもベースは未経験)。明坂聡美さんも当時探した記事は失念しましたが、ピアノの経験がありました。

相羽あいなさんはVoですが、ブシロードミュージックよりデビューした女子プロ出身の新人ボーカリストです。

 

Bang Dream!”とは

キャラクターとリアルライブがリンクする次世代のガールズバンドプロジェクト

 です。

いつか”Poppin’Party”(以後ポピパ)とは違う別のバンドも出てくるのだろう、その一番手は”Roselia”かなとおぼろげに考えていました。 

声優なのに楽器を演奏、時代はここまで来てしまった。もはやなんでもありだ。

1000回潤んだ空の話 – 恋になりたいAKRAPOVIC

声優に楽器をやらせるという現実離れした飛び道具に、この時改めて不意打ちを打たれたのです。

TGSでの発表は10月、ライブは2月。

たったこの短期間でまさか”Roselia”が生演奏することになるとは。

※実際は半年ほどの練習期間があったそうです。

 

中盤のドラマパートの中でRoseliaのメンバーがドラマ中に登場。

ポピパの5人が立つカーテンの後ろで準備するRoseliaの中の人たち。

ドラマの終了とともにポピパのワンマンライブはRoseliaとのツーマンライブになるのです。

登場がわかった瞬間、当て振りだろう?早すぎるだろう?そんな思考が頭の中でグルグルしました。

演奏が始まった瞬間にTDCホールは一気に”Roselia”の世界観に呑まれます。

生演奏なんです。彼女たちは当て振りじゃない。

魂のルフラン
Hacking to the Gate
BLACK SHOUT(オリジナル曲) 

披露したのはこの3曲。

3曲だけですが、ポピパの成長をほぼ最初から見続けてきた自分にはこの時、ただただRoseliaが怖かった。

※本当に足が震えてました。

原理主義的な考えとかそういうのはかすかによぎりましたが、そうじゃない。

2年頑張り続けてきた彼女たち並か、それ以上のパフォーマンスすら出しているかもしれないということに言いたくもないけど頭は理解していたのです。

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何よりも彼女たちRoseliaはプレイから、完全にキャラを投影していたんです。


バンドリ! ガールズバンドパーティ! Roselia紹介PV


Roselia 『BLACK SHOUT』 Music Video Live Ver.

ギター・氷川紗夜を演じる工藤晴香さんはキャラの通りにギターを冷静に淡々と演奏。

ベース・今井リサ演じる遠藤ゆりかさんはメンバーの中でも自由な性格の通りに観客を煽ります。

キーボード・白金燐子演じる明坂聡美さんはゴシックバンドにピッタリの綺麗な運指。

ドラム・宇田川あこ演じる桜川めぐさんはメンバー内最年少のハネた性格の通りそのツインテールをビュンビュン振り回してYOSHIKIばりのドラムを披露。

ボーカル・湊有希那演じる相羽あいなさんはリーダーたる風格とその歌唱力で会場を圧倒。最後の最後で目に入った髪を直そうとドラムが大きくリズムを崩すものの、自らのメトロノームで場を、リズムを歌で戻します。貴方が王か。

 

彼女たちはポピパと同じ、本来は声優なんです。

決して音楽のプロじゃない。


シナリオアート『スペイシー』 [2014.9.18@代官山UNIT]

※全力でドラム叩きながら歌えるプロの例

 

今まではアニサマという舞台も踏んで、プロの相手と対バンになるんだ。

だからそれ並か、それ以上のパフォーマンスを見せられるよう頑張ろう。

そういう気持ちで切磋琢磨してきたと思います。

しかし”Roselia”は違う。

現実にあるべき、居て当たり前の、本当の意味で対等な立場のバンドがこの時出てきたということなんです。

 

たった半年足らずで。

 

大人たちはあまりに残酷だ

バンドリを遡ること十数年、”ウッチャンナンチャンやるならやらねば”という番組でやっていたスーパースターを作るという企画でメインであったマッキーを差し置いてポケットビスケッツが台頭していったという事がありました。

 

 

Roseliaの登場にポピパの5人はどう思っているか、そんなのは俺にはわかりません。

でも少なくとも、一番バンドリというコンテンツに忙しくて関われていないであろう大橋彩香さんはRoseliaのパフォーマンスの後に大きな変化が起きるのです。

ライバルバンドという立ち位置ではないけれども、後から来た人に負けてたまるかよ!と思ったのかどうかはともかく、大橋彩香さんのドラムのパワー大きく強くなったのが伝わってきました。

本人も終わった後にライブであまり汗をかかない方だけれど、今日は汗かいたと天然なコメント。

 

 

企画立ち上げのきっかけにもなった愛美さんを筆頭に”Bang Dream!”を一緒に歩んできたPoppin’Partyの5人。

ライブの日の日曜は愛美さんが出演する”夜中メイクが気になったから”というラジオがあるのですが、番組後半に電話生出演されてました。

ライブ後の感想のお便りが届き、その受け答えする中で忘れられない一言がRoseliaのパフォーマンスに圧倒され「笑い事じゃないです」と漏らします。

悔しいなんて生々しい事は言えないけど、彼女なりに出せる精一杯の悔しさをその一言から俺は感じました。

 

ロックすぎんだろ。

声優って生き方がロック過ぎる。

 

そんなロックに生きてる彼女たちにRoseliaという試練を与えるなんて。

正しいやり方だけどあんまりにも残酷だ。

でも”Roselia”の彼女たちだって声優なんですよ。

もう声優ってなんだよ(笑)。

でも”Bang Dream!”に関わるために、3rdで最高のパフォーマンスを魅せられるように、めちゃくちゃ努力したんですよ。

ポピパの5人もRoseliaの5人もどっちがいいとかどっちがよくないとか、今はそんなことを考えられないし、多分いつまでも言語化出来ない。

でもRoseliaの登場によって、ポピパの5人は”Bang Dream!”と一緒に、これまで以上の勢いでもっと成長していくんだと、それだけはわかります。

 

まさか自分がバンドとして武道館に立つ日がくるなんて。 by愛美

よくよく考えてみれば本当にそうだよなって。

そりゃまあコンテンツの一貫なんだからファンが増えればそういう舞台も用意されるだろうけど、彼女たちバンドやってるんですよ。

当て振りじゃない、最初から最後まで自分たちで生演奏して歌う。

小さな下北沢のライブハウスから始まり、新宿の地下で初めて目の当たりにしたあの日から彼女たちが演奏しているっていう、その空間が本当に好きでした。

うまいとかへたとか、うまくいったとか、失敗したとか。

 

彼女たちの成長、青春、楽しいことも辛いことも、歌と演奏と一緒に聴けたらいいなと改めて思うライブでした。

 

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そんな彼女たちが出演するライブが来る4月にあります。

チケットもまだあるそうなので気になった方は是非ブシロード10周年LIVEに足を運んでいただけたら幸いです。(宣伝は基本)