MyGO!!!!!おもしれーアニメ 書き起こし、読み解く第1回

バンドリをリスタートしてくれるアニメと個人的に期待しているBanG Dream! It’s MyGO!!!!!、4話まで放送&配信中

バンドリという名を背負う作品となると、割と前提知識や予習が必要とかそういうハードルの高さを感じるかもしれないが(アイマスとかラブライブもそうだよね…)、本作品は過去作品やゲームを通じてコンテンツの理解度を高めていてもまだ未知な部分が多く、「大ガールズバンド時代」で誰も彼もがバンドに憧れて楽器を持つ女子高生が多い、ということだけを前提知識として念頭に置いておけば、単独の作品として楽しめるよう作られているのでオリジナルアニメーションとしてこれ単品で難なく視聴することができるなと感じた。
それは新たなバンドリファンを獲得したいという強い意志を感じるものでもあった。

MyGO!!!!!のボーカル、高松燈はどこか人とズレていて、人と同じように泣けない、自分は冷たいに人間なのかもしれないと思い、何か人間として欠けているのかもしれない、大事なものも何もない、だから涙するほど大事なものが欲しいと願う一人の少女だった。
彼女が見つけたそれは”バンド”だった。気づいた頃にはそれは失ったのであったが。

物語の冒頭は、それを一緒に見つけれくれた少女、豊川祥子との別れから始まった。

ちょっと待てぇい!!

MyGO!!!!!のアニメと聞いていたのに開始冒頭急に謎の女が現れた。
先程前提知識は必要ないと言ったし、今も必要ないが…我々バンドリを追ってきたファンはここでMyGO!!!!!の物語の裏で謎のバンド「AveMujica」の成り立ちを見始める意味を持ったのだ。

豊川祥子はAveMujicaのKey.オブリビオニスである。(画像左から1番目)
※ちなみに豊川祥子という名前を知れたのはアニメからなので全視聴者スタートラインは同一だ。

言うなればMyGO!!!!!アニメは”キャスバル・レム・ダイクンは何故シャア・アズナブルとなったのか?”/”アナキン・スカイウォーカーは何故ダース・ベイダーになったのか?”と同じように”何故彼女たち5人はAveMujicaとなったのか?”を識る物語ともなった。

これに関しては初見視聴時にMyGO自体に集中することができなくなり、どうしてくれるというぐらいに制作陣に恨み節すらある。
AveMujicaという前提知識がなければもう少しMyGO!!!!!アニメを落ち着いて見られたものだが、1話開始10秒の後ろ姿で

オブリビオニス・・・?
オブリビオニスじゃん!!!!

ってなるぐらいにバンドリを今も追っていたのでこれが落ち着いていられるかよ!なのである。

ちなみにAveMujicaに関しては見た目とかどんな楽曲を歌ってるかとかその程度の知識しかバンドリファンも持っていないのでわかってることはほぼない。MyGOから作品を視聴している人もシャア・アズナブル/ダース・ベイダーは知っているがどうしてそうなったのかをファンの誰も知らないという感じでいいと思う。
(ナゾナゾゲームを繰り広げたり、Youtubeで楽曲etcをリリースしている以外はほぼなんの情報を与えられていない)

豊川祥子…
月ノ森女学院中等部というお嬢様学校に通う良家の少女という風体で、ピアノを嗜んでいる。
月ノ森音楽祭でMorfonicaに出会いバンドをやってみたい!と思っていたところに高松燈と出会う。
高松燈の詩を書いたノートを発見し、才能を感じた彼女は燈をバンドに誘い「CRYCHIC」を結成。初ライブを成功させ彼女たちもそのライブに涙を流すほどの感動を受けるのであったが…

これが”CRYCHIC”の初ライブ

次の動画はMorfonicaのライブシーン。

Morfonicaはご覧の通り、お嬢様学校の可憐さ、綺羅びやかさを兼ね備えたバンドであるのだが…これに憧れた豊川祥子は最終的に…

こんな事になってしまうのである。(褒め言葉)
あ、ちなみに全曲Diggy-MO’作詞。これが一番驚きだ。
20年前の自分にDiggyが好きなオタク作品の楽曲作詞してるよって言っても信じないだろう。
Diggy自身もオタク作品への提供数はかなり限定的なので異質ではある。S.O Cruにも注目を浴びている(?)。

彼女は冒頭で自分の意志で”CRYCHIC”を辞めると言い出しているが、その理由は些か不可解であった。
初ライブ終了後、感想を見るためにメンバーはエゴサをしているのだが、ちょっとしたファンの感想が解散理由になるとは到底思えないし、豊川祥子自身がそこまで不出来な人間とも思えなかった。

その謎を解明するため、我々調査隊はガルパの奥地へと向かった――。

つづく