個人的に、バンドリをRe.STARTしてくれる期待を背負って新シリーズが始まった”BanG Dream! It’s MyGO!!!!!”
今回はMyGO!!!!!のVo.高松燈にスポットを当てる。
これに関してはキャラクターではなく、声優を務める羊宮妃那さんの話をしよう。
私自身が彼女の名前を認識し始めたのは「その着せ替え人形は恋をする」という作品である。
元々著者のコミック作品が好きで読んでいた流れでアニメ作品も視聴していたが、その中で乾心寿の役で出演。
新人ながらお上手やねえと思い(誰目線やねん)すぐ記憶した覚えがある。
その後も破竹の勢いで様々な役を獲得し、本作品ではバンドリプロジェクトの1バンド、MyGO!!!!!のボーカルを務めることとなる。
これは今更ながらぉたくな発言になってしまうが、青二所属となると、長くオタクを続けているならば「演技派揃いの大手声優事務所」というイメージが付いて回る。
羊宮さん、バンドリに興味ありました?!ってぐらい青二所属の声優がバンドリのオーディションを受けに来たということが個人的に超意外で、ブシロード側から青二にはまずオファーしないだろうとは思うし、青二側からブシロードにこんな子どうでしょうなんてまず話にはならない。(決めつけ)
ブシロードだったら大多数は響・S・エースクルーの3社から選出される。楽器が出来る子はその限りではないが。
おそらく彼女自身がバンドリに参加したいと思いオーディションを受けたのだろう…
時期的に”着せ恋”で主演を務めた直田姫奈さんはMorfonicaのGt.なのでもしかしたら現場で色んな話をしたかもしれないと想像(妄想)するのも面白い…
そんなこんなで中々珍しい子が起用されたなと1stライブに参加した後に思ったりもしていたが、何にせよ実力派な故、表現力が凄まじい。
※顔と名前を隠しての活動だが、MyGO!!!!!もAveMujicaもライブ初日で大体バレている。
私の語彙力では彼女のその魅力を人に伝えることが難しい。
彼女のトーク、インタビューを見聞きすると恐ろしいほどの解像度を持って役に向き合っているのが感じ取れる。
羊宮氏の語りかけるような歌い方は、バンドサウンドとしてメロコアでありながらもバンドリプロジェクトの中で異色な空気感を纏っている。
ポエトリーリーディングを取り入れてるのも特徴で、潜在表明や音一会は良い意味でバンドリの楽曲とは思えぬ印象だ。
小説版のPoppin’Partyだったもしかしてこういう道もあったかもしれない、ということをMyGO!!!!!は表現しているとも感じている。
ただ、彼女らPoppin’Partyはキラキラドキドキを表現するためにリファインされ小説版のような影ある部分は消失した。
それに良し悪しはないが。
そうはならなかった小説版Poppin’Partyを、MyGO!!!!!が―
1バンドリファンとしてそんな気さえしている。
高松燈、人と同じように泣けないことに悩み、人と同じように涙するほど大事なものが欲しいと願う一人の少女。
物語は手に入れたはずのそれを失うシーンから始まって、主人公の千早愛音と共に取り戻す旅路を描く”BangDream It’s MyGO!!!!!”
羊宮氏の類稀なる表現力で楽曲のみならず、その特異な人間性に説得力あるリアリティが魅力とも言える本作品、バンドリだから別に見なくていいか、というのはもったいない。
当然作品そのものが面白いのは4話時点で間違いないと確信しているが、羊宮氏の転換点にもなりそうなこの作品をリアルタイムに立ち会ってみては如何だろうか。
つづく。