MyGO!!!!!おもしれーアニメ 書き起こし、読み解く第3回 MyGO!!!!! 千早愛音編

個人的に、バンドリをRe.STARTしてくれる期待を背負って新シリーズが始まった”BanG Dream! It’s MyGO!!!!!”

MyGO!!!!!の顔を隠したライブ活動が始まった頃からも、アニメ制作発表会を経ても、始まったその日まで期待半分不安半分であった。
それは3期以降のアニメの出来が芳しくないと個人的に感じていたからである。
FILMLIVE2ndは音響や演出も素晴らしく良い出来ではあったがあくまでもファン向けの作品だ。
その他、Roselia劇場版2部作ぽっぴんどりーむ等の劇場版作品はあったが同社のレヴュースタァライトのような単体で殴れるような目新しさはなく、ましてやRoselia劇場版の話の中身はほぼゲームで見たものである。
勿論それを楽しみにしているファンも多いだろうが、新たなファンを獲得できるものではなかったし、ゲームストーリーをなぞったRoselia劇場版は個人的には退屈であり、全く新しいものが見たかったのが正直なところだ。
OVA作品のMorfonicationも非常に良いのだが、ゲームでの彼女たちを知らないと感情移入しにくい構成だ。

これだけのアニメ制作を続けてくると新作と言われても期待は出来るかと言われたら難しいし、バンドリアニメの新作という情報露出に対する世間の反応の数は正直だろうなというのが見えてくる…

ただ、監督は柿本さんだと言うし(総監督ではない)「ここが舞台だ愛城華恋!」と言わんばかりの力の入れようは感じなくはないというのが放送前の気持ち。
だから全くバンドリを見てない人、しばらくバンドリを見てなかった人、ずっとバンドリを見ている人すべてが楽しめる作品であるといいなと願っていた。

その願いに呼応するかのように、シリーズ構成の綾奈氏のツイート。
自分がFF14&16プロデューサーの吉田直樹氏のコメントをもじったツイートをした後に気づいたので笑っちゃった。

さあ、3話まで一挙に放送されてどうだったろう。
私は豊川祥子の登場で後頭部に強い衝撃を受けそれどころではなかったが。
お陰で何度か見直すハメになってしまった。


れれれれれ令和に八重歯〜〜〜ッ?!

どうやらMyGOアニメはライブでも中心的にMCを務めていた千早愛音を中心として物語が回るようだ。
そして、彼女を起点にすることで視聴者に過去のアニメやゲームの知識は全く要らないようにしているのだ。

羽丘女子に編入した千早愛音は既存のバンドをほぼ知らない。


なんならあの世界でメジャーデビューしたRoseliaすらよく知らない可能性があるのだ。

主人公が知らないことを視聴者は知っている必要はない、これから一緒に知るのだから。

より物語を深く知りたければ調べてもいいし、既にバンドリを見ている人は知っている。
誰もが色んな角度が楽しめるように作られているなというのは入念に考えたなと思う。

そして何より、この主人公が不快じゃないと感じた。
目立ちたがり屋だけど等身大で、良くも悪くも正直で、打算的でありながらも人に優しく、謝るべきことはすぐ謝れる。
失敗をしてもやり直せばいい。
簡単なようで難しい、この”不快じゃないと感じる魅力的な主人公”を据えるのは重要だ。

この令和に八重歯が見えるピンク髪のアイリスアウトが出来るキャラクター、他にいる?

このキャラが気になったってだけでも見ては損はないです。

つづく