BanG Dream It’s MyGO!!!!!がおもしれーアニメなので4年ぶりにまともなブログ更新を始めることにした、その第2回。
MyGO!!!!!、様々な要素がおもしれーことになっているのだが、本投稿は第1回から続いて「AveMujica」について紐解いていこうと思う。MyGOのアニメだけど。
とはいえライブに参加し続け、コンテンツを追い続けてきたファンにも彼女らについてわかっていることはあまりにも少ない。
MyGO!!!!!を追い続けてきたファンも、AveMujicaに興味を示していたファンも、この2バンドがこうも濃密に関わることになるとは可能性を考えていてもあまり想像をしていなかったように思う。
MyGO!!!!!のVo.高松燈とAveMujicaのKey.オブリビオニス(豊川祥子)が、だ。
※個人的には全く別物の企画とも思っていた。バンドカラーが全く異なったからだ。ライバルバンドみたいな立ち位置もあまりにも滑稽と思えるほどに。
そしてMyGO!!!!!アニメにおいて、AveMujicaという存在が何故興味が惹かれる存在となっているか、それは―
このアナキン少年が
何故ダース・ベイダーになってしまうのか。
↓
豊川祥子が
何故AveMujicaのフロントマン?、Key.オブリビオニスとなってしまうのか。
MyGOアニメはバンド”MyGO!!!!!”の結成の話だけではなく、”AveMujica”の前日譚にも踏み込んでいるのだ。
アニメ3話まで視聴した段階で、AveMujicaの楽曲はMorfonicaを尊敬、崇拝する彼女の趣味趣向とは全くかけ離れており、文字通り”暗黒面に堕ちている”。
アニメ3話は燈の1人称視点で描かれるという野心的な回になっており、燈と祥子の出会いと、二人を中心としたバンド”CRYCHIC”の始まりと終わりを描くものだった。
祥子自身、良家のご令嬢であり礼儀正しく優しい子に見えた。
だからこそ、このシーンには大きな違和感があった。
事の発端は初めての3話のライブ終了後、ファンの感想をエゴサするシーンになる。
ライブに参加した観客のほとんどは概ね好評な感想であったが、たった一つ”ボーカル必死すぎ”というネガティブな感想が入る。
そのシーンにミスリードされるかのように、まるで祥子もエゴサを見てショックを受けるかのようなシーンが挿入される。
で、この解散劇である。
ここまでの彼女を見ているととてもそんな世の中の些末な意見に左右される弱さは見受けられないし、燈に強く当たることも強烈な違和感を感じる。
SNS(リアル)では一部で強引なところが”他人の気持ちが考えられない・わかってない子”とまで評されていたが、メタ読みするならばこれからバンドリを担う1バンド”AveMujica”のキャラクターであるならば、そんな純粋に邪悪な存在であるべきではないし、在ることが出来ない。
ここでアニメの外で起きた出来事をいくつか整理しよう。
AveMujicaの謎解きゲームの中に当時、不可解であり気にはなるが意図がわからないものがあった。※電ファミニコゲーマーより
今となってみればこの手紙は高松燈の”詩”に感銘を受けた豊川祥子の後悔を綴ったメッセージともとれる。
AveMujicaの手紙はMyGO!!!!!4thライブ(23年4月9日)にも登場している。同一のものかはわからないが、終演後には消えていた。
祥子がMyGO!!!!!のライブを見に来ていたことを示唆している…?
そして電ファミに届いたCDは、何の曲だったのだろうか…
もしや”CRYCHICの春日影”だったのだろうか?
勘ぐりすぎだろうか?
奇しくも、このライブでの初披露曲は”音一会”である。
祥子は聴くことが出来たのだろうか—
さらに、休止していたガルパ(バンドリのゲーム。舞台はアニメとリンクしている。)で気になるエピソードが追加されていたのを思い出し、起動して読み漁った。
それは2年進級後のMorfonicaのストーリーである。
この話は月ノ森中等部だった豊川祥子にも関係するのではないかと思ったからだ。
彼女はアニメ本編ではエスカレーターで月ノ森高等部に進学せずに羽丘高等部に進学(転学)することとなる。それは何故か…
Morfonicaの2年進級時のストーリーは要約するとこうだ。
理事長の交代により、形骸化していた校則が厳格化され校内でのスマホ利用が原則禁止、課外活動も理由ある申請を行い認められないまま活動を続けると、停学・退学の恐れがある厳しい学校へと変貌をしようとしていた。 Morfonica自身は機転を利かせ、無事活動を認められたのだが…
この話はちょうどアニメ本編と同時期の裏側で行われている。
※MyGO!!!!!アニメ開始はゴールデンウィーク直前で、このイベントストーリーは進級(4月)直後。
これは仮定ではあるが、この理事長がもし祥子の母親であるならば”CRYCHIC”の活動を認められないという意志により、あの時の祥子の行動の理由が見えてくると思えるのだ。短絡的ではあるが。
母親は些かこじつけ過ぎではあるが、そうでなかったとしても、この話の何かが祥子の障害となって”CRYCHIC”から離れるきっかけ、転学ともなったとは考えられなくはないか。
祥子、彼女自身が悪者となることで。
ただ、このイベントストーリーは現在も月ノ森に通うキャラクターたちも避けて通れない事象でもある。
未来のMyGOのメンバーでもあるBa.長崎そよとAveMujicaのGt.モーティス(若葉睦)の二人は月ノ森女子高等部の1年生であり、許可なくバンド活動をすることは出来ないはずである。(が、予習を必要としない作品なはずなのでゲーム本編で起こっているこの事象をどううまく落とし込むのか…)
長崎そよは”CRYCHIC”再結成へ暗躍する黒さ器用さから自分自身はうまく回避している可能性はあるが…
少し話を戻そう。
”CRYCHIC”のGt.若葉睦は1・3話該当シーンで
と言い放ち場を凍らせるのである。
だが彼女はカラオケで楽しんでいる様子は伺えるし、感情の起伏がほぼ見られないものの、そんなことはなかったように見える。
当該のシーン、よく見てみると豊川祥子だけこの台詞に一切動じていないのである。
幼馴染であるからこその打ち合わせだったのか…と勘ぐってしまう。
※「伝書鳩になってはいけませんわ」
ともすればAveMujica、彼女らは叛逆の物語を背負うバンドと言えよう。
豊川祥子、若葉睦の二人は仮面を纏う理由は薄っすらと見えてくる。表立ったバンド活動が出来ない可能性が。
付け加えて、アニメ1話で話の合間に差し込まれたアイドルユニットsumimiの初華はAveMujicaのGtVo.ドロリスだ。
彼女もまたsumimiでの活動に何か満足していない様子である。
祥子との関係性から、彼女に追従する可能性は十分に考えられるだろう。
アイドル活動が不満そうな顔から、豊川祥子との過去メールのやりとりを見てこれである。
(やりとりがリアルタイムですらない。祥子に対して湿気を帯びた目線を向ける、過去を反芻するヤベー女である)
もう一人、Ba.のティモリスも登場しているが、こちらはまだ4話時点でストーリーに大きな関わりを持っておらず、不明な点が多いのでここでは割愛しておく。Dr.アモーリスは未登場。
https://bang-dream.com/avemujica
彼女たちは何故暗黒面に堕ちたのか、MyGOの成り立ちとともにAveMujicaの前日譚も語られることとなるか。
それはまた別の話なのか…そもそも彼女たち”AveMujica”は正気を保っているのだろうか…
数少ない伏線を必死に回収するしかない現状は非常にもどかしく、続きが早く見たくなってくる。
本当におもしれーアニメなのだ。
つづく
※次回はちゃんとMyGOメンバーに触れます。